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結婚10年・・過ぎました

雨もたっぷり降り、ようやく牛も村に戻ってジャクソンも野宿生活から解放された。
が、村に戻ると待ってました!とばかりに雑用が。
学校のこと、地域政治のこと、病人を病院に連れて行くことなどなど、誰もがジャクソンを頼りにしているらしい。
ジャクソンは字も読めない書けないのに、病院担当もジャクソンなんだからどんな風にやってるのか、一度見てみたいもの。地域の診療所以上の町の病院はジャクソンの担当らしい。
こういうのって、学校教育を受けた受けないにはあんまり関係ないみたい。

素早く要領を掴むし、物怖じしない人だったら、字が書けなくても何とかなっちゃうのだー。
っていうか、他の大人、少しは出来るようになってくれよー。

そんで、今は森林保全にも深く関わっている。マサイマラにほど近いニャクエリの森の破壊が加速しているとのこと。
マサイの一部氏族と近隣の民族が薪にして売ったり炭焼きしているのだ。
WWFやナロックの行政と衝突もしかねない勢いだとのこと。
ジャクソンは地域の環境保全メンバーに選ばれてセミナーも受けて来ているので(セミナー受けても、当然ノートはとれないが、頭に入るのだからそっちの方が凄い!)、今回の騒動解決委員会のメンバーとして召集され、日々ミーティング。

地域のために尽くすのが彼の使命ですし、ジャクソンはもはや私や家族のためだけに存在しているのではない公人に近い人なので、どうぞ頑張って頂きたい。
おかげで先日、結婚10年を迎えたけど
記念日の感覚を持ち合わせないマサイですし、そのことには一言も触れてない私達です。

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