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象牙の密猟

今朝、マサイマラのレンジャーからジャクソンに電話あり。うちからおよそ5km前後の森の中で牙を切り取られた象の死骸が発見されたとのこと。犯人捜しに協力して欲しいー、とのことだったが

すでに死後5,6日はたってるらしいので、ちょっと厳しいだろうなー、とジャクソン。

密猟組織が象牙を得るには、土地勘があり夜でも森の中で恐れを知らないマサイを雇うことは

必要不可欠。どこかのマサイが関与してるのは紛れもない事実。

レンジャーさんたちと、KWS(ケニア野生動物公社:象を管轄)と地域のマサイでミーティングするのだが、うちのコミュニティは密猟に協力するマサイを断じて許さないー、という姿勢なので、密猟防止や犯人捜しに協力をする姿勢でいる。

それは象を保護したい….という動物保護の観点とはちょっと違う。決して象とマサイは仲の良い友達ではない。

マサイにとってみれば、生活を脅かさす存在の象はいないほうがいいわけで。先日のように近くに象がいる気配を感じる恐怖はかなりなもの。

人間が殺される事故も発生している。マサイの牛だって象に殺される被害もある。

ジャクソンが言うには、象がこの地域に来るのは乾季に限られる。雨季はマサイマラの保護区にいることが多い。

一度簡単に大金を得る味をしめたものは、象のいない季節にだって金が欲しくなる。しかし、保護区内の密猟は監視も厳しいので難しい。そうなると、他の方法で大金を得ようとするようになる。

そしてそれが、強盗になってロッジや観光客を襲うようにならないとも限らない。

そんな恥ずかしいことをさせてはならない!!のだそうだ。

マサイがマサイのとしてのプライドを持ち、生き続けていけること、それが私とジャクソンの願いです。