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深刻な干ばつ

そろそろ3月後半。昨日は雨季に近づいているような雲も出て来てはいるけど、雨が待ち遠しい今日この頃。
とにかくこの1,2月は例年より暑かった。蚊の多さも半端じゃない。
村の方は干ばつがかなり深刻で、ジャクソン曰く「過去最悪」とか。
 
村周辺に牛の食べる草が無くなると、遠くまで牛を連れて旅に出る。
ナイロビでも牛を連れたマサイが現れるようになると、干ばつだな~と感じる。
うちの村周辺はそれでもまだマシなほうだったのだが、今年の乾季は深刻。
草を求めて遠くへ行きたくても、どこまで行っても食べる草は無い。
昼間の放牧の途中に牛が勝手に草を求めて、どんどん森の中へ入って行き、そのまま群れとはぐれる。夜になるとハイエナやライオンに襲われる被害も続出。
牛も必死で草を探しているのです。
また、ある牛はマサイの地域を出て、農耕民族の土地まで行き、畑を食い荒らして問題になる。
ついに餌を購入するマサイも出て来ているとか・・。
それって、普通のことのように思えるかもしれないですが、マサイとしてはエサを買って与えるってことは普通ではない。
牛の数が多いので、エサなんて買えない。そのエサ代のために牛を売ることになって本末転倒。焼け石に水。あの数の牛を所持出来るのは豊かな土地と雨が降ってころ成り立つもの。
じゃあ、牛を捨てて他の生活スタイルに変えて生きて行けばいいじゃない・・と
マサイ以外の人は簡単に言うけど、「マサイから牛を取ったらマサイじゃない」というくらいに、マサイは牛と一体なのでわかっちゃいるけど、出来ないのが実情。そして他の仕事を簡単に見つけられるほど楽なケニアじゃないですしね。特に教育受け始めたのがごく最近のマサイにとっては、突然オフィスで働くことも出来ないし、突然キオスク始めることも難しい。
 
地球規模のおかしな気候がますます増えて行くことが想像できるので、マサイだけじゃなく、生きるのが困難な時代です。
あ~、早く雨よ来い!
 

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