ジャクソンの講演を聞いてくださった方なら、エンチョショロイという鳥の話に
覚えがあるかも知れません。
ちょっと小腹が空いたとき、この鳥を呼ぶと飛んできてくれて、蜂の巣があると
ころまで道案内してくれるというもの。
人間は蜂蜜を取って食べ、エンチョショロイにはお礼に蜂の子や蜜蝋をあげる。
エンチョショロイは蜂の子や蜜蝋などが大好きなのだけど、木の幹の中に作られ
ている野生の蜂の巣からは自分では取り出せないので
人間を利用するのです。
この話はジャクソンから聞いてはいたものの、実際見たことが無かったけど、先
日やっと本物のエンチョショロイに出会うことが出来た!
長いこと森の中を歩き、口笛をならしたり木の幹を叩いたりして人間がいること
をアピールするけど、なかなか現れない。
諦めて森を抜けたところで、今までに聞かなかった鳥の鳴き声が・・・。
「来た来た!」とジャクソン。
そこからはエンチョショロイが飛ぶ方向に必死に走って付いていく。あまりにス
ピードが速いんだけど、50歳のおばちゃんも死にそうになりながら付いて行く。
遅れそうになっても、エンチョショロイは待ってくれている。すげ〜っ!ちゃん
とこっちを気遣いながら道案内してくれるのだ。
そして、走ること10分(?覚えていない〜)、木の切り株の根本に蜂がブンブ
ン飛んでいる。
「ほら!あったよ」と、ジャクソン。
マジか!?うひゃ〜っ!これは絶対に見つけられないわ。エンチョショロイ偉い!
めっちゃ感動なんだけど〜〜〜。
早速マサイは火熾し棒で火を熾し、付近にあった苔に火を付け、蜂の巣に煙を吹
きかける。
こうすると蜂が逃げてくれる・・・と聞いていたけど、きっと動きが弱くなって
はいるのだろうけど、全部がいなくなるわけでも無く、
十分にブンブン飛んでいる中、マサイは木の幹に手を突っ込み、蜂の巣を引っ張
り出す。
そして、蜜蝋ごと食う食う。
マサイが食べている時は木の上で待機するエンチョショロイ。
その後、私たちはちょっと離れた岩陰で待機していると間もなくエンチョショロ
イが現れて、蜜蝋を食べ始めた。
何と言うお見事な連携プレー!
別にジャクソンを疑っていたわけでは無いけど、本当の話だったんだ〜、と感動。
ちなみに蜂の巣を取り出すときに蜂にもめっちゃ刺されているマサイ。でもケ
ロッとしてるのが凄いわ。やっぱり同じ人間とは思えん!良い意味でです(笑)。