マタトゥ

マニャンガ

 

ケニア国内の長距離、短距離に無数に路線を張り巡らしている個人経営の乗り合いミニバス。
特にナイロビやモンバサの都市部では装飾やペイントを施し、流行の音楽を流したり、コンダクターやドライバーをイケメンでそろえる等、個性的でカッコいいマタトゥに仕上げる。
かっこいいイケてるマタトゥをマニャンガと呼ぶ。マニャンガには追っかけが付くこともある。
都市部の若者はちょっとの移動でもマニャンガを選び乗車する。
人気が売り上げを左右するのでマタトゥオーナーも気を抜くことが出来ない。
ここまでこだわりのある公共交通機関は他には見当たらないだろうと思う。
マタトゥは単なる交通手段の域を超えるケニアの現代都市文化といえる。
しかし、近年新政府誕生により都市文化マタトゥも変貌してきた。
2004年2月新条例により一目でマタトゥとわかるようにボディには黄色い線を入れるとか、座席数が小型マタトゥは14席限定(以前は18人定員にぶら下 がってまで乗っていた)、シートベルト着用(ほとんど閉めている人はいない)、ドライバーとコンダクターは政府指定カラーの制服着用(マタトゥは個人経営 なのに)など、面白みが激減した。欧米化される一方のケニアにおいて唯一ケニアらしさの残るマタトゥだったが、個性がなくなってしまった。
しかし、最近また派手なマタトゥが出現し始めた。政府は交通渋滞緩和政策として小型のマタトゥより大型マタトゥを奨励している。大型マタトゥに限り黄色ラ インを引かなくてもよいことになった。段々と個性的な大型マタトゥが増え始めた。やっぱりケニア人のマタトゥへのこだわりは本物だったのだ・・と確認出来 てうれしい。また昔のようなマタトゥ全盛時代が来ることを心待ちにしている