【キベラスラム火災でのマゴソスクールへの募金をありがとうございました・ご報告 2015年3月18日】
2014年12月2日に発生したキベラスラムでの火災に際しまして、多くの方々から募金をいただき本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
火災から現在に至るまで多くの方々に支えていただいたおかげで、マゴソスクールはまだ完全とはいえないまでも通常の運営が継続出来る状態にまで回復することができました。
4月の訪日も近づいてきましたので、今日現在までの復興状況をご報告させていただきたいと思います。…
マゴソスクール周辺一帯の火災による全焼区域にお住まいだったスラム住民の方々、約400名がマゴソスクールに避難していましたが、新生活を整えるための費用、避難所(マゴソスクール)に滞在していた約2ヶ月間の衣食住費など、皆様のご支援から捻出させていただきました。
今後の火災などの災害にそなえ、マゴソスクールの子どもたちの安全を守ると同時に、周辺地域の方々の避難所として役割を果たせるように、複数の非常口のあるマゴソスクールを取り囲む防災壁を建設しました。
全焼したコンピュータールーム、図書室、職員宿舎、倉庫を再建し、火災時に危険な場所にあると判断された男子寮は移築して、焼失した机、椅子、本棚などを新しく作りました。
また、火災時に消火作業と子どもたちのレスキューを行っている最中に亡くなられたジョージ・オケッチさんの葬儀に関わる費用もご支援いただきました。
これらすべての作業に使用した資金の合計は、4,161,779ケニアシリング (約595万円)となりました。
この資金は、NPO Doooooooo、NPOアマニヤアフリカ、マイシャ・ヤ・ラハ基金の3グループが日本での窓口となり受領させていただいた支援金を、ケニアに移動させて使用してきたものです。
現在までの作業の支払いを終えたあと支援金にまだ残金がありますが、通常の運営費を取りまとめているマイシャ・ヤ・ラハ基金のほうへ入金させていただき、今後も引き続きマゴソスクールの支援のために様々な形で活用させていただきます。
多大なご協力をいただき、皆様に心から感謝申し上げます。
現在もまだ火災後の復興作業は完全に終了しておらず、足りない家具の製作や、失った18台のコンピューター、焼失した教科書や図書の回復など、多くの課題が残っていますが、最も早急に必要だった焼け出された人々の生活の回復と防災壁の建設が完了できたことを、非常にありがたく思っています。
今後はこのようにまだ残されている課題に取り組んでいくと同時に、マゴソスクールの運営をできるだけ通常通りの状態に戻していき、安定した運営を継続させることに努力していきたいと思います。
マゴソスクールが1999年に開始して以来、今回の延焼による被災が最も厳しい試練となりましたが、皆様の暖かいご支援のおかげで何とか乗り越えることができました。心から感謝申し上げます。
復興のために使用してきた支援金の残金を、今後は通常のマゴソスクール資金へと継続させていきますことをここにご報告させていただき、皆様にご了解いただければ大変ありがたく存じます。
この皆様からのご支援により復興したマゴソスクールの現状を直接ご報告させていただくため、4月8日から1ヶ月間、マゴソスクール創設者のリリアン・ワガラさんと共に訪日いたします。皆様にお目にかかれる機会とさせていただければ幸いです。今後共どうぞよろしくお願い申し上げます。
2015年3月18日
早川千晶