ジャクソンはすでにケニアに向けて出発しました。
空港でジャクソンと総括しました。
4回目の日本でしたが、まだまだ新しい発見や学びがあった・・とのこと。…
・北海道はとにかく雪に驚いた。こんなところには普通の人間は住めないと思ったのに、人間も動物も普通に暮らしていることにびっくりした。人々が暖かかった。
・大阪の西成地区を見学させてもらい、日本人が全員豊かなのでは無いことを知った。
・特別支援学校を訪問したことは、全く知らない世界を知れてよかったと思う。ケニアには障がい者が外に出ていないので、遠い問題だと思っていたがケニアにもいるのは確か。そして、このような福祉システムがあるのは、障がい者の方々とその家族にとってもとても有り難いシステムだと思ったとのこと。
・廃校になった小学校を何か所か行く機会があった。過疎化の問題はまだケニアにはあまり関係ないことではあるが、確実にケニアにも降りかかってくるだろう・・・とジャクソン。
だからこそ、マサイとして大切なこと(牛と共に生きること)を子供たちにしっかり教えていくべきだと再確認した、とのこと。
・原発に関しては、結局別れるまでコメントをしてくれなかったジャクソン。何が日本で起こっているのかは、恐らくケニアの中で一番わかっているのではないかと思うのだが、軽々しく発言が出来る問題ではない・・・とのこと。もう少しコメントを出すには時間がかかるので、私がケニアに戻ったらコメントする・・と言われました。
その時はまたお知らせします。
・2011年の来日時に、気になる発言をしたジャクソン。
「日本人は非常に礼儀正しいが、若者が大人に接している態度に心からの尊敬が見えない・・・」と。
今回、その理由が分かったような気がする・・・と言ったジャクソン。
その気づきは今回、宇部で夕食をご一緒した年配の方々との会話からだったらしい。
ジャクソンへの質問で「子供への教育は何が一番大切だと思いますか?」と聞かれた。ジャクソンはいつものように、「礼儀や年長者を敬うことが最も大切です。自分のお父さんだけがお父さんではなく、周りの男の人全てを父と敬いなさい、女の人全てを母と敬いなさい、と小さい頃にしっかり教えています」と答えた。
その年配の方々は
「それは正しいですね。今の日本は親は友達のようになっているし、親の方が子供を恐れているところがありますからね」と、言った。
その時の会話がそれからずっとジャクソンの頭にあったようでした。
最後に成田で、「親が友達なら、親の存在は不要なの?日本では親って何なの?」と聞かれました。
毎回毎回、いろんな課題をジャクソンに投げかけ、そしてまた私たちに課題をぶつけ返してくるジャクソン。
まだまだ知らなければならないことはあるが、今回日本で学んだことも自分だけではなく今後の地域にもケニアにも役立つことになるだろう・・・と言い残して日本を発ちました。
全国で歓迎してくれた皆様、いろんなことを教えてくれた皆様、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。私たちの勉強はこれからも続けて行きたいと思います。
おいおい、写真もアップしていきますね~。
最後の夜はずっと前から、ジャクソンにも見せたかった劇団四季「ライオンキング」へ。
・すべての動物の動きを研究していて、とても努力していると感じ
・ストーリーも素晴らしい。
ライオンキングのテーマである命の繋がり「サークルオブライフ
全ての生き物が共存するということ。
・お客さんを喜ばせる演出。
・俳優さんたちの声の良さ。
・俳優さんたちのイケメン具合。…
・特にスカー役の下村さんとシンバ役の田中さんがジャクソンのお
手を叩いて興奮していましたよ~。
シーンとした会場で、ジャクソンに解説するのは大変でしたけど
大体理解してくれたので良かったです~。
実は最後にとっても嬉しいことがありまして(書けませんが、想像
ジャクソンツアー全行程を終了しました。
廃校になった小学校で陶芸家をされている高橋さん主催のイベント。
まだ雪が残る場所でしたが、多くの方々が来てくださいました。
最後にふさわしいイベントとなりました。
そして、旅芸人一座は今晩解散となり、明日からは別々の道を歩んでいくのでした~。
今年ケニアで壁画プロジェクトを行うペインターのミヤザキケンスケさんのライブペイントにはジャクソンもびっくり!!
マサヤの演奏中にマサヤが描かれていく様子には
「マサヤ カビサ!!」(完全にマサヤ!)とうなっていました。
私の失敗はもう少し目立つ色のシャツにすればよかったな・・・、ということ。…
しかし、楽しい絵がするすると描きあがるのは、本当に感動でしたよ。
またイベントの始まる前には、保育園を訪問させていただき震災後のいろんなご苦労や取組みのお話を聞かせていただきました。
その後、除染土の仮集積所を見学。ひっきりなしに運び込まれて来る青い袋は、今後も私たちが立っているその場所まで埋め尽くす予定です。最後の行き先はどこになるのだろう・・・と、考えてみるけど答えは見つかりそうにないです。
そして、原発災害情…
私は福岡出身で、ケニア在住なので遠い福島の話だと思ってしまいがちですが、あらためて事の深刻さに愕然とし、知らないことだらけだと反省しました。ジャクソンも真剣に話を聞き、ケニアの未来と重ね合わせているようでした。
さらに今度はアウシュビッツ平和博物館も見学。
ジャクソンにとっては全く知らない世界の話だったので、びっくりしていました。
「人間はケダモノだ・・・」というのが、見学後のジャクソンの感想でした。
原発のこと、アウシュビッツのこと、かなり重いテーマの勉強をさせてもらったジャクソンと私ですが
知らなければならないことを教えていただきまして、ありがとうございました。
イベント前には上野動物園に行って来ました。動物園好きのジャクソンとしては、2度目の上野動物園。何でこんなに動物園好きなのか??よ~、わからんですわ。
前回もトラに感激していたけど、今回もトラの鳴き声ボタンでクイズしました。
このボタン、ジャクソンには何て書いてあるかわからないんですが、鳴き声を聞かせて「この声はどういうときの声?」って聞いたら、
①怒ってて喧嘩するときの声
②仲間が遠くにいて、仲間を呼んでいる時の声
と言いました。
さっすが~っ!!ライオンと同じらしいので、わかるのだそうで・・・。