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マラ行き延期の理由

月曜の飛行機で村へ行く予定で準備していたのだが、その日の朝ジャクソンから電話あり。
お兄さんがとっても病気で昨日夕方ナイロビに運ばれたとのこと。
今はお姉さんの家にいるらしいけど、電話には出ないし、お姉さんに聞いたら落ち着いている・・・と言うけれども
本当にそうなのか、危険な状態ではないのかを見て来てほしい・・・と。
場合によってはジャクソンがナイロビに出て来た方が良いかもしれないので、村に帰ってくる予定は変更した方が良い・・・となった。
げ~っ。だけど、仕方ない。お姉さんの家の場所聞いたら結構近くだったので、すぐに行ってきた。
このお姉さんは病気のお兄さんの妹であり、ジャクソンのお姉さん。
お兄さんの大親友のマサイマラの地域の名士の嫁になっていて、村とナイロビを行き来する生活をしている。子供たちが良い学校に行くため、ナイロビにも居を構えているという形。
ナイロビにいるのに、家の場所も知らなくて、頼られたことも無かったけど、私なんかに頼らないよね~。頼る必要ないわ。
さすがマラの名士だけあって、超自立した生活ぶりでございます。
 
結局お兄さんは状態は落ち着いたけど、数日ナイロビで通院して
マラに帰ることになった。ホッとした。
 
さて、このお姉さんのお宅訪問であらためて面白いな~と、感じたことがある。
お姉さんが7月にイスラエルに行ってきた・・・という。
は?何でイスラエル?と思ったけど、すぐに分かった。
「あ~、カニサ(教会)のグループと?」と言ったら、そうだとのこと。
そう、お姉さんは普通にクリスチャンに改宗したマサイである。
しかし、その夫は地域の政治などをやっている地元の名士であるけど、
クリスチャンではなく、「マサイ」だ。牛と儀式を重んじる。
 
んで、うちのお兄さんの第一夫人はどっから見てもマサイなのだけどいつの間にか改宗したクリスチャン。第二夫人もクリスチャン。
お兄さんはいろいろビジネスもやってはいるけど、やはり牛と儀式を重んじる「マサイ」である。
 
他にも夫は完全なるマサイ道を行っているけど、妻は改宗したクリスチャンという夫婦がうちの地域には多い。
 
女性は新しい世界への憧れや探究心が旺盛なのだろうか。
ジャクソン曰く「女はすぐに感化される。柔軟とも言えるけどね。」
 
でも、妻が教会へ入門することを男たちは止めない。人それぞれだから・・・といつも言う。好き嫌いはあっても、それを強制するわけではない。
マサイの男にはそんなことより、もっと大切な牛のことや地域政治のことなど、興味深いことが山ほどあるということか・・・。
マサイのだ~れも気にしてないことだったけど、私には面白いなーと思えるマサイの夫婦関係。
うちもそうだけど、夫婦としての意識より、家族としての単位を強く意識するマサイ。夫婦関係より家族、一族が大切なのです。
アフリカ全体に共通することでもありますけどね。